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浮気しちゃう夫事情【パターン①ある高学歴高収入高プライド型夫の場合】

浮気しちゃうパターン①ある高学歴高収入高プライド型夫の場合

60代前半で「熟年離婚」をした、ある夫婦の話です。

 

ある日、夫のお金の使い方に猜疑心を抱いた妻が、

様々な証拠をかき集め、夫に詰め寄りました。

 

もともと激高型だった夫の方は、

感情的に詰め寄ってきた妻に対し、

いわゆる「逆ギレ」をし、

そのまま妻は出て行ってしまいました。

 

周囲の家族は、この妻の言っていることが本当かどうかも分からないまま、

夫は亡くなりました。

 

その夫の葬儀に、「愛人」だった人が名乗り出て来たことにより、

その浮気話は真実であったことが分かりました。

 

この夫が浮気に走った背景には、一体何があったのでしょうか。

 

エリート夫に見られるマザーコンプレックスと過度の征服欲

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夫は、いわゆる団塊世代で、

幼少期より厳しく育てられ、成績も常にトップクラス、

常に周囲に期待をかけられ、褒められ煽てられ育った夫は、

自分は優秀だという自負もあり、プライドも相当高かったようです。

 

高学歴ということは、家庭はある程度裕福で、

勉強に集中できるだけ、母親や周囲の人に、

身の回りのことをしっかりやってもらっている場合がほとんどです。

 

こういった場合、まず基本的に「やってもらうことが当たり前」の環境で育ちます。

なので、結果的に自己中心的に育ちやすいです。

 

そして、お勉強をひたすらに頑張ってきただけに、

人間関係を学ぶ機会が若干少なく、コミュニケーション能力の部分に問題が現れることもあります。

 

しかし真面目で高学歴。

安定した結婚生活を夢見る女性にとっては、それだけでも魅力の一つなのは確かですから、

後に妻となる女性も、理想的だった「真面目で高学歴」の男性が言うことならすべて正しいはずだと、

出会った頃は甲斐甲斐しく尽くしていたようなのです。

 

掃除の仕方から、卵の割り方まで細かく指示をするタイプの夫でしたが、

そういったこと1つ1つも、当初は、はい、はいと素直に言うことを聞いていたようです。

 

私だったらここでギプアップですけどね・・・(笑)

 

そしてそんな甲斐甲斐しい彼女に征服欲を満たされ可愛気を感じていた夫は、

同棲期間を経て、結婚を決意します。

 

夫の方に関していうと、実はこのタイプは「団塊世代」に多く見られます。

・自己中心でわがままで独善的

・他を圧して自分ばかり主張する

・人の意見に耳を貸さない

団塊世代は、こんな特徴を言われることもあります。

 

その理由には、彼らは、終戦直後の第1次ベビーブーム期に生まれており、

戦前の「古い思想(封建制)」を引きずりながら、数の多さによる競争と闘争の中で生きてきました。

 

一言で言ったら、戦後の日本の高度成長期という、

とても激しく厳しい世の中ですよね。

なので、この年代は優秀な人も多いですが、性格も激しく厳しい人が多いのです。

この年代の夫婦で熟年離婚が多いのは、そういった背景があるようです。

 

と、団塊世代に特化された特徴のように話してしまいましたが、

このタイプの男性、なにも「団塊世代」に限ってのことではありません。

 

冒頭でも言いましたが、

高学歴ということは、家庭はある程度裕福で、

基本的に、身の回りのことなどは「やってもらうことが当たり前」として育つことが多いのです。

 

ですから、成人なっても、どうしても考え方が、

「自分の思うようにしてもらいたい」という、

自己中心的な偏りを見せやすいですね。

 

更に、このタイプの男性には、

マザーコンプレックス(マザコン)の男性が多いのも事実です。

教育的に厳しかったとしても、逆で過度に甘やかされたとしても、

母親が息子に対して過干渉であったことが、息子をマザーコンプレックスにします。

 

マザコンの定義としては、

母親に対して子供が強い愛着・執着を持つ状態を言います。

 

そして息子がマザコンであった場合、その影響は当然結婚後の妻に及びます。

妻にも、母親がしてくれたことと同じことを望むのです。

 

この夫婦の場合も、

夫の母親は、毎日埃1つ無い状態になるまで完璧に掃除をしていたタイプで、

この夫は、結婚後も、妻には同じ方法で掃除をさせました。

 

掃除以外も、全てを母親と同じやり方でやることを強要したのです。

それに対して、妻はひたすらに反抗するようになっていきました。

 

お互いに不満があっても、子供の為にとなんとか頑張っていた夫婦ですが、

会話無し、スキンシップ無しでコミュニケーションなど皆無になっていったため、

結果夫は、浮気をしたのです。

 

この夫に欠けていたもの

それはずばり、「感謝」です。

 

両親のタイプというのは、大きく3つに分かれます。

①いわゆる「良い親」。子供の為に尽くす親。

②いわゆる「悪い親」。子供に迷惑をかけまくる親。

③親は居ない

 

この夫の場合、①に当たるわけですが、

①のタイプの両親だった人は、一見幸せに見えますが、

最大の落とし穴が、

「感謝」ができない

ということです。

 

やってもらって当たり前だったからです。

本当は、

雨風しのぐ家があったことも、

毎日食事ができたことも、

衣服があったことも、

勉強ができたことだって、

当たり前ではないのですよね。

 

その陰に、どれだけの両親の努力や愛があったか・・・

周囲の人たちの支えがあったか・・・

 

そのことをもっと深く感じ取ることができていれば、

恐らく、自分が生きていること自体が、

多くの人の愛の上に成り立っていることにも、

早く気付けたかもしれません・・・

 

「感謝」というのは、同時に「謙虚さ」も生み出します。

「謙虚さ」がある人は、

そもそも、人を征服したいなどとは、思わないものですよね。

 

謙虚な人に程、黙っていても、人は集まってくるものですから・・・

 

ですが、このタイプの方の心というのは、

常に、愛に飢えてしまっているようで、

見ていて一抹の寂しさを拭えません・・・

 

すでに多くのものを与えてもらってきたのに、

そこに気付けず、

自分から与えることを知らずに、

もっともっとと、欲しがる人は、

満たされることはきっと無いのかもしれません。

 

ここで、アインシュタインの名言をひとつ。

einstein400

「私たちは知性を神格化しないよう十分に注意しなければなりません。

知性は強力な筋肉を持っていますが、人格は持っていません」

 

次回は、このご夫婦の、

妻側の、浮気されてしまう妻事情について、探ってみます。

 

Writing by

【離婚を減らして子供を増やす】

4児の母・成婚スペシャリスト・夫婦生活スペシャリスト・イイ女クリエイター

❤MEG❤

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